韓国対ウルグアイ ×1-2

決勝トーナメントになるとやはり試合のテンションというかスピードが全然違う。これこそが正真正銘のワールドカップだ。今さらながら、このステージに日本代表が残れたことが誇らしい。
前半は韓国イレブンのコンディションがよくないのかあまり走れない。やはり走れないとこのチームはサッカーにならない。対するウルグアイは老獪ということばがぴったりでゲーム運びがうまい。先制点は韓国GKのミスからスアレスが得点。ウルグアイがすばらしかったのはNHKの解説で山本さんも言ってたが、体の寄せ、弾際のボールの奪い方が抜群にうまい。ファールにならない程度に体を相手に当ててボールを奪う。ウルグアイは派手なプレーは皆無に近かったが、こういう技というかプレーはやはり歴史のなせる業だろうか。
後半は韓国がサイドからの攻撃を徹底し、後半開始から圧倒的に攻め込み、CKのこぼれ弾からイチョンヨン気合のヘッドでゴールを決め、同点。一気に韓国攻勢かと思ったが、ここはウルグアイがやはり老獪なゲーム運びを見せる。同点にされてもパニックにはならず、急に反撃にでたわけではなかったが、徐々に人数をかけて縦に速い攻撃でチャンスを作っていく。決勝点はスアレスがCKのこぼれ弾からワールドクラスのスーパーショットが炸裂!あんなシュート撃たれたら、GKはどうしようもできない。残り10分となり韓国もFWを投入し反撃にでるが、決定機を1度しか作らせてもらえなかった。ウルグアイの守備はゴール前にドン引きするのではなく、パワプレーでゴール前にあげてくるボールに素早く寄せ、ゴール前にボールをなかなか運ばせないようにしていた。結局、韓国はゴールを奪えず1-2でゲーム終了。しかし韓国の戦いは見事だった。ウルグアイ相手でも守備的にならず最後まで自分たちの戦い方を貫きとおした。あとはアジアの誇りは日本に任せてください。必ずパラグアイに勝ちます!!

しかし、スアレスはすばらしい選手だ。90分通してはじめて見たが、オランダリーグで35点とった実力はさすがだ。見る前は小さくてすばしこくてアルゼンチンのサビオラみたいな選手だと思っていたが、全然違った。背は小さいが体つきがなんかラグビー選手みたいで胸板の厚さが半端じゃない。前に出る馬力というか推進力が凄まじいし、ポジショニングもうまく、シュート・パス・トラップの基本技術も文句なしのレベル。ヨーロッパ中のビッグクラブが注目するのもうなずける。ただ彼もまだ23才なはず。やはり世界はこの年代からこのクラスの選手が出てくるのだ。