メキシコ対フランス ○2-0

フランスがあまりに不甲斐無かった。メキシコが前線のドス・サントス、ブランコ、エルナンデスらを中心にいいサッカーを見せたのも事実だが、少なくとも0-0の間はフランスにも十分勝機はあったはずだ。メキシコがオフサイドくさい形から先制したが、そこからのフランスは前回大会の準優勝チームとは思えなかった。先制を許した後、PKでメキシコに突き放されるが、その後、2点を追うチームとは思えないほど覇気が全く感じえられなかった。ドメネク監督の采配も全く冴えず、2点リードされて、しかもこの試合に負ければグループリーグ突破が絶望的になる状況で、一人交代枠が残っているのに、ベンチにいるアンリもしくはシセのどちらも投入しないなんて、思考回路が停止しているとしか思えない。
はっきり言って、フランスのワールドカップは終わったと思う。

これはピッチ上の問題だけではない。日本サッカー協会もひどいがフランスサッカー協会も酷い。ドメネク監督をクビにするタイミングはいくらでもあったのに、結局ワールドカップまで引っぱったあげく、大会直前にローラン・ブラン(98フランスワールドカップ優勝メンバー)をドメネク監督の後任として契約を締結し、公に発表してしまった。これではドメネク監督も選手もモチベーションがあがるはずがない。

やはりワールドカップはピッチの上にあがる前から勝負は始まっているのだ。