日本代表メンバー発表

昨日、南アフリカワールドカップに臨むメンバー23人が発表された。サッカーファンでなくてもメンバー選考に関しては一家言あり、みんなが納得するメンバーなどありえない事など百も承知だが、自分としてもどうしても納得いかないところがあり、その思いを留めておくべく本ブログを開設した次第である。
その中でもFW陣の選考(特に玉田・矢野!)に関してどうも合点がいかないのである。というわけで今年のJ1の18チームでFW登録されている選手の一試合あたりの平均得点数(得点数/試合数)名づけて<決定力指数>を割り出してみた。(試合数が少ない選手だとデータとしての公平さがないので、J1/J2合算で2009年シーズンまでで100試合以上出場歴のある選手のみとした。得点数もJ1/J2合算※リーグ戦のみ カップ戦は含まず)

中原 貴之(仙台) 0.21
中島 祐希(仙台) 0.18
平瀬 智行(仙台) 0.19
古橋 達也(山形) 0.30
田代 有三(山形) 0.19
北村 知隆(山形) 0.12
興梠 慎三(鹿島) 0.26
田中 達也(浦和) 0.29
高原 直泰(浦和) 0.41
石原 直樹(大宮) 0.27
藤田 祥史(大宮) 0.38
鈴木 達也(東京) 0.11
平山 相太(東京) 0.19
黒津 勝 (川崎) 0.16
坂田 大輔(横浜) 0.20
清水 範久(横浜) 0.08
田原 豊 (湘南) 0.22
阿部 吉郎(湘南) 0.17
新居 辰其(湘南) 0.27
中山 元気(湘南) 0.10
矢野 貴章(新潟) 0.18
大島 秀夫(新潟) 0.27
永井 雄一郎(清水)0.22
岡崎 慎司(清水) 0.32※29得点90試合出場
玉田 圭司(名古屋)0.26
杉本 恵太(名古屋)0.17
柳沢 敦(京都)  0.36
前田 遼一(磐田) 0.42
カレン(磐田) 0.27
播戸 竜二(C大阪) 0.30
那覇 和樹(神戸)0.27
大久保 嘉人(神戸)0.46
茂木 弘人(神戸) 0.14
佐藤 寿人(広島) 0.44
山崎 雅人(広島) 0.07

とざっとこんな感じである。一試合あたりの得点数というとちょっとわかりにくが、要は10試合出て何点とるかという指標であり、数値が0.3であればだいたい10試合で3点とるということになる。
世界万国共通でFWはリーグ戦で二桁得点が成功の目安と考えられているので、J1だと年間の試合が34試合なので全試合出場したとして10点/34試合で0.294すなわちFWとして決定力があるがどうかの基準はおおよそ0.3ということになる。

その基準でみるとまず矢野は論外。<決定力指数>0.18だとJリーグの中でも下から数えた方が早い。ちなみに今シーズンもここまで無得点。過去のシーズンでも彼はリーグ戦で二桁得点を記録したことがない。おそらく岡田監督もコメントを聞く限り彼に得点はほぼ期待してないっぽい。彼はフィジカルも強くスピードもあるので、おそらく、試合終盤でリードしている時に(その可能性自体かなり低いが)中村俊あたりと交代させ前線からの守備・チェイシング・セットプレー時の守備要員といった使い方か。しかし、5枠しかないFW枠をわざわざ得点がほぼ期待できないFWに割くのはいかがなものか。そんな起用方ならサンフレッチェの槙野の方が有効な気がするのは私だけか(ちなみに槙野はDFでありながら<決定力指数>0.17!矢野とほとんど変わらない!)

次に玉田。<決定力指数>0.26だとおそらくJリーガーの中でも平均くらいか。可もなく不可もなくといったレベルである。彼の場合ドリブラーでありチャンスメイカーとしても有効なので、コンディションが良好なら代表に入れてもいい選手だとおもうが(不可欠ではない)昨シーズンから怪我が多くJリーグでもまともに点をとれていない状況で代表入りとは。コンディションが良好でも並みの<決定力指数>であるのにコンディションが整っていない現状で得点が期待できると思わない。

最近のコンディション不良と代表でのインパクトの薄さから、代表入りに批判的な意見の多い大久保であるが、Jリーグの実績だけみると<決定力指数>はトップの0.46!いまいちコンディションは良くなさそうであるが、コンディションさえ整えば今の日本人のなかでは一番確率的には得点が期待できる。

となると<決定力指数>が共に0.4を超え、現在も好調を維持している前田・佐藤の落選は全くもって不可解としかいいようがない。(高原も0.4超えだが、彼に関しては異論はないでしょう。でも彼、Jリーガーの中では外国人選手も含めて年俸はNO1でなんと1億6000万円!)矢野・玉田よりもほっといても得点の確率があがるのになぜ選ばれないのだ。サッカーは他のスポーツと比べても圧倒的にロースコアなゲームであり、ミスをすること前提のゲームで、点を取るということ自体が確率的には非常に低いものだ。その得点の確率を0.000000001でもあげるのがサッカーの監督の仕事であり、最大の任務であるはずなのに、あえてそれを放棄しているような人選をする岡田監督って・・・。

代表選手たるものやはり<決定力指数>0.3は最低欲しい。ドイツW杯のクロアチア戦で大決定機を外し、私を筆頭に全国のサッカーファンから大バッシングを受けた柳沢でさえ<決定力指数>は0.36。ちなみにカズ<決定力指数>0.35、ゴン0.44、城0.36である。やはり日本代表選手たるもの<決定力指数>0.3以上は必須なのだ。

世界を見渡すと日本が対戦するカメルーンエトーが<決定力指数>0.54(高っ!?)、コートジボワールドログバ0.43、スペインのビジャ0.54、イングランドルーニー0.42。こんな化けものみたいな決定力があるストライカーのいる国と戦って、ベスト4って・・・。無理か・・・。

人生初ブログ、こんな悲観的な日記を書くのに2時間も費やしてしまった。疲れた。寝る。