スペイン対スイス ○0-1

優勝候補、スペインが初戦で早くも敗戦。試合は当初の予想どおり圧倒的にスペインペース。華麗なパスワークから何度もゴールを襲うがなかなか得点できない。スイスがボールを奪い返しても、その瞬間から凄まじいプレスをかけるため、スイスは前線にボールを運ぶことすらできない。ただスイスもペナルティーエリア周辺ではしっかりとした守備ブロックを作り、またGKのベナーリオの攻守もありゴールは許さず、前半終了。後半になり定石通りのカウンターからスイスが先制点。その後もスペインがヘスス・ナバスフェルナンド・トーレスと投入し、特に右ウィング気味に配置されたナバスの突破から何度もゴール前に攻め込むがゴールは奪えない。個人的には3人目の交代選手をペドロではなく巨漢CFのフェルナンド・ジョレンテを入れ、CBのピケも前線に上げて、パワープレーを仕掛けてもよかったのではないかと思ったが、最後まで自分たちのスタイルを貫きパスワークからゴールを目指すが、最後までゴールを奪えずそのまま試合終了。

スペインの出来が悪かったということはなかたっし、デルボスケ監督の采配も良かったが、それ以上にスイスの守備が素晴らしかった。CLでのバルセロナインテルでもそうだが、今後もスペイン代表やバルセロナのようなチームと戦うチームはスイス(インテル)のような守備戦術をとるだろう。
それはまず①ペナリティーエリア前・バイタルエリアにフィジカルに優れた選手をそろえしっかりとした守備ブロックをつくる②パスを回されてもあまりプレスはかけずにあくまでもゴール前の守備ブロックを崩さないことを最優先とする③ボールを奪って反撃する際もあまり攻撃に人数・手数をかけず2タッチ・3タッチで素早くゴール前までゴールを運ぶということだ。

スペインも次のホンジュラス戦は問題ないだろうが、その次のチリ戦は一筋縄ではいかないだろう。チリの監督は世界でも有数の戦術家であるアルゼンチン人のビエルサ。スペインがスイス戦を落としたことで、グループリーグ第3戦のスペイン対チリはななり面白い試合になりそう。